鍋谷萌子
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日本には数多くの豆があります。北海道から沖縄まで、日本全国でさまざまな豆が育てられています。かつては現地でしか食べられなかったものも、現在は注文~配送でどこでも手に入れられるようになってきました(発送時期、送料の有料無料、販売方法や出荷状況、決済方法などは各ホームページをご参照ください)。
今回はそのような豆のなかから、「黒花豆」を取り上げて、その特徴や似ているほかの豆との違い、おいしく食べる方法などを紹介していきます。
似ている豆との違いは?「紫花豆」や「黒豆」と徹底比較した黒花豆の魅力
黒花豆は、「くろはなまめ」と読みます。
真っ黒な種皮を持っているのが特徴の豆で、日本の一部の地域(北海道や長野など)で育てられてきました。基本的には地産地消で食べられてきたものですが、茨城県が作り上げた「常陸大黒」は黒花豆の知名度を押し上げたとされています。
さて、この黒花豆は、分類としてはインゲン属に属すベニバナインゲンのことです。花豆の日本での歴史は、江戸時代の末期にまでさかのぼることができます。ちなみに花豆が日本に伝わってきた当初は、「食べるため」ではなく、「育つなかで咲く花を観賞するため」という目的で育てられていました。これが食用とされるのは、明治時代になるのを待たなければなりません。ちなみに花豆を食用にするための栽培に注目したのは、当時の札幌農学校でした。
黒花豆の味わいは品種によっても異なりますが、大粒のサイズのものが比較的多く、上品で優しい味を持つとされています。特に甘く煮つける煮豆や和菓子と相性がよいとされていますが(後述します)、洋菓子とも相性がよいと考えられています。
黒花豆と似たものとして、「紫花豆」と「黒豆」があります。それぞれの違いについて見ていきましょう。
紫花豆
紫花豆も、黒花豆と同じく、「花豆」に分類されるものです。しかし紫花豆は、紫色のなかに黒い模様が入っているのが特徴で、黒花豆とも白花豆とも違う姿をしています。ちなみに紫花豆はかなりくせが強く、苦味もある一方で、熱烈なファンもいます。ちなみに、紫花豆も黒花豆同様、希少価値の高い豆です。
ただ一方で、「紫花豆を、煮豆にしたもの」を「黒花豆」と呼ぶこともあります。そのため、明確に「(黒花豆を煮豆にしたものではない)純粋な紫花豆」を手に入れたい場合は、注文方法などに注意が必要です。
黒豆
黒花豆と黒豆の違いも見ていきましょう。
黒花豆と黒豆は、その外見が非常に似ていて、どちらも黒色をしています。
しかし黒豆はダイズの一種であり、ダイズ属に属します。そのため、インゲン属に属する黒花豆とは本質的に異なります。むしろ黒豆は、一般的な「黄大豆」などと近く、これらの親戚と呼ぶべきものです。
黒豆は古くから知名度・認知度が高く、人気の高い豆です。保存がよくきくことから、お正月の煮豆の定番としても扱われてきました。
入手難易度は極めて低く、スーパーなどでも売っています。また、通販でとりよせても、数日以内には手元に届くでしょう。
初心者でも安心!黒花豆を美味しく食べるための保存方法と注意点

黒花豆を保存するときは、冷暗所で保管するのが基本です。保管方法を間違えず、かつ未開封の状態であれば、1年程度は保管できます。
黒花豆の食べ方でもっとも一般的なのは、「煮豆」です。
黒花豆の煮豆は、
1.黒花豆を、重曹を溶かした水を使い、1時間半ほど煮込みます
2.その後で豆が柔らかくなってから、さらに1時間煮込みます
3.砂糖を入れて、落とし蓋をして10分煮込み、冷まします。この工程を3回繰り返します
の手順で作れます。なお砂糖の分量は、黒花豆のおおよそ3倍です。
時間はかかるものの手間はかからないので、ほかの料理を作る横で作っていくとよいでしょう。
また、黒花豆を赤ワインやかんきつ類と一緒に煮込む方法もあります。
これを自家製ミルクプリンの上などにのせると、一風変わった、「和菓子であり、洋菓子であるお菓子」が作れます。それ以外にも、煮含めた黒花豆を中に入れてロールケーキを作ったり、黒花豆をトマトソースで煮込んだり、どらやきの具材として活躍させたり……といったように、黒花豆は意外なほど柔軟に、そのかたちを変えて、私たちの舌に寄り添ってくれる存在だといえます。まずは基本の「黒花豆を甘く煮て作る煮豆」を覚えて、その後に、さまざまな応用料理を試していくとよいでしょう。
黒花豆は大変優れた豆であり、多くの人の舌を楽しませてくれるものです。私たち丹波篠山いのうえ黒豆農園では良質な「丹波黒(黒豆の品種のうちのひとつ)」を取り扱っていますが、黒豆とはまた異なる風味を持つ黒花豆も非常におすすめの豆だといえます。
機会があれば、「姿かたちは似ているのに、実は『別豆』」の黒豆と黒花豆を、並べて楽しんでみてください。
丹波篠山いのうえ黒豆農園の黒豆はこちらから▶https://www.kuromame.co.jp/i/0608
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