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おせち料理に黒豆の意味と由来、縁起物というだけではなかった

おせち料理に黒豆の意味と由来、縁起物というだけではなかった

お正月のおせち料理に入れられるものとして、「黒豆」は長く愛されてきました。

ではこの「黒豆」は、なぜおせち料理に入れられるようになったのでしょうか。

それについて見ていきましょう。

「日持ちがするもの」としての黒豆

「日持ちがするもの」としての黒豆

https://pixabay.com/ja/

画像引用:Pixabay

「黒豆は縁起の良い食べ物だから、お正月のおせち料理に入れられるのだ」という話は、多くの人が耳にしたことのあるものでしょう。ここでも、後で、黒豆の持つ由来や意味を取り上げていきます。

しかし黒豆には、「縁起物」として以外の意味も持っています。

そのうちのひとつとして取り上げられるべきなのが、「黒豆は日持ちをするから」というものです。

かつての台所作業は、今とはくらべものにならないほどに大変なものでした。家族の数も多かったですし、レトルトや「おせち料理の外注」という発想もそれほどメジャーではありませんでした。また冷蔵庫がない時代は、食べ物をもたせることもとても難しかったとされています。

しかしそんななか、「お正月くらい台所作業から解放しよう」という考えも生まれたといわれています。このため、「常温でもある程度日持ちをする食べ物」として、おせち料理が考えられました。黒豆を代表として、おせち料理はしょうゆや砂糖などをたくさん使ってつくりあげます。このため、常温でもある程度日持ちするのです(ちなみに黒豆は冷蔵庫などに入れていたならば1週間程度だとされています。常温でもこれくらいはもつと言われていますが、現在は冷蔵庫に入れて保管する方がよりよいでしょう)。

黒豆を含めたおせち料理には、「正月の3日間、主婦を台所から解放する」という気持ちが込められていたわけです。

なお、「黒」という色は、昔から日本では「悪い気を払う色」とされてきました。このため、黒い豆はお正月にぴったりのものと考えられたわけです。なお、そもそも黒豆がおせち料理に入れられるようになったのは、「僧侶は座禅中にはそうそう立つことはできなかった。そのため、座禅豆と呼ばれるものを食べたから」だといわれています。この「座禅豆」とは、黒大豆を甘辛く煮つけたものでした。

ただし現在では、この「座禅豆」という単語は、黒大豆に限らず、「大豆を砂糖としょうゆで似た料理」という意味合いで使われることが多くなっています。また、大豆と砂糖、しょうゆだけでなく、昆布などを入れて一緒に煮こむ手順が取られることも多く、バリエーションが非常に増えています。

縁起物としての「黒豆」についてもおさらいをしておこう

縁起物としての「黒豆」についてもおさらいをしておこう

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このように、黒豆をおせち料理に入れることには、「黒豆が縁起物だから」という以外の理由もあります。ただ、「縁起物だから入れる」という人も多いことでしょう。ここでは、黒豆の持つ縁起物としての意味について、今一度整理してお話ししていきましょう。

黒豆の「まめ」には、「まめまめしく働く」「まめに心を配って生活する」という意味があります。また、「まめ」には、「元気」などの意味があります。

また、黒豆を煮る際にはシワが入らないように煮ていくのが基本ですが、関東の方ではあえてシワが入るように煮込むこともあります。これは「豆にシワがよるようになるまで(=年をとるまで)ずっと頑丈な体を持って働けるように」という考え方によります。なお、関西地方では、柔らかくシワが入らないように煮込んでいくのが基本です。

勤労は美徳であり、また労働しなければ食べてはいけなかった時代において、「まめに働くことができるように」「年をとっても頑丈な体を持って働けるように」という願いは、今よりもずっとずっと切実なものであったことでしょう。このような願いを込めて、黒豆を入れていたのです。

黒豆には、「主婦が正月3が日くらい台所作業から解放されるように」「黒い色で邪気を払えるように」「僧侶の食事を模して」「まめまめしく働くことができるように」「豆に心配りをして生活できるように」「頑丈な体を持つことができるように」という願いが込められています。

「正月3が日は解放されるように」「僧侶の食事を模して」という考え方は、冷蔵・冷凍技術が発達して気軽にコンビニなども利用できる現在や、宗教的な帰属意識が薄くなった現代においては、少しイメージしにくいものなのかもしれません。しかしおせち料理の黒豆に込められた願いや意味は令和の時代にも息づき、愛され、受け継がれています。

おせち料理に入れる黒豆は、お店が仕込んだものを使ってもよいものですし、また上質な黒豆を自分で煮込んで作って行ってもよいものです。関西の人は関西の、関東の人は関東のやり方にのっとって作っていくのも面白いものですね。

なお黒豆は、その色のためどうしても地味に見えがちですが、上に松葉を飾ったり金箔を少しおとしたりすることで、驚くほど美しくなります。ぜひ試してみてくださいね。

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鍋谷萌子

食事関係の資格を5つ持つ、フードライターです。世界各国でグルメ旅行をしています。専門はチーズとワインとコーヒーですが、日本料理にも明るいライターです。 料理の品評・料理レシピの提供も可能。『だれでも作ることができて、ちょっとおしゃれで、少し目新しいきれいな料理』のレシピをおつくりします。