鍋谷萌子
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「不妊治療」は非常にデリケートな問題です。
「子どもがいないと絶対に不幸になる」「子どもがいないことはおかしい」「子どもがいないと幸せになれない」などということは決してありませんが、子どもを望む人にとっては子どもの誕生を大きな幸せにつながりやすいとはいえるでしょう。
妊娠~出産に関する考え方は人それぞれです。子どもを望まない人もいますし、自然妊娠で得られれば良いと考える人、不妊治療を考える人もいれば、養子などを検討する人もいます。
また、不妊治療も「どこまでやるか」は人それぞれ考え方があります。
これらの選択肢のどれかが間違っており、どれかが正解であるとは決していえません。
ただここでは、「不妊治療をすることを考えている、不妊治療をしている人」に焦点を当てて、「漢方薬」「黒豆茶」などからそれを解説していきます。
漢方薬の考え方~東洋医学・西洋医学

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画像引用:Pixabay
医学は、大きく分けて「東洋医学と西洋医学」の2つがあります。
西洋医学は、「人の体が悪くなる(あるいは問題とされるものを抱えている)のであればその原因をつきとめて、それを解消するために外科的な治療や投薬治療などを行うこと」を基本的なスタンスとします。
対して東洋医学の場合は、「体の状態すべてを見ることで、血や気の流れにアプローチし、体全体を整えていくこと」を目指します。そしてその東洋医学の基本のうちのひとつが、「漢方薬」です。
もっともわかりやすいのが「ホルモンバランスの乱れ」に対するアプローチ方法です。西洋医学ではホルモン補充のための投薬療法をよく選択しますが、東洋医学では漢方を用いて体を整え、ホルモンの分泌が促されるようにしていきます。
西洋医学と東洋医学はしばしば対比されて語られますが、この2つは相反するものではありません。不妊治療を行うクリニックのなかには、西洋医学の考え方を基本としつつ東洋医学の漢方を取り入れているところも多く見られますし、元々東洋医学の病院をやっていた院長が高レベルの西洋医学を行っていることもあります。
さて、ここからは不妊治療によく使われる漢方薬についてみていきましょう。
・補中益気湯
補中益気湯は、「ホチュウエッキトウ」と読みます。これは特に男性の不妊症にアプローチできる漢方薬として知られています。スキンケアの成分としても使われている甘草(カンゾウ)などを組み合わせて作られたもので、男性の勃起障害に対して効果を示すといわれています。また、補中益気湯によって精子の運動を良くすることができるとも言われています。
・八味地黄丸
「ハチミジオウガン」と読みます。これも男性の不妊症に対してアプローチできるもので、生殖器の機能をサポートする効果が見込めます。精子の運動率を上げたり、精子の数を多くしたりすることができるとされています。また、排尿機能を良くする効果も見込めます。
・当帰芍薬散
トウキシャクヤクサンと読まれるこれは、漢方薬のなかでも比較的よく名前の知られたものです。上で挙げた2つは男性の不妊症に効果を示しますが、こちらは女性をサポートするためのものです。冷えを解消する効果があるとされており、生理不順に悩む人にも効果的です。また、体全体に栄養をいきわたらせる効果もあります。
・温経湯
温経湯は、「ウンケイト」と読まれます。生理に関する悩みに寄り添うことができる薬であり、不妊治療のときに使われる漢方薬として非常にメジャーなものです。
またここでは「不妊治療のときの薬」として取り上げていますが、更年期障害などにも温経湯は効果を示します。
ここで挙げた漢方薬は、あくまで代表的なものです。それ以外にもさまざまな漢方薬が、不妊治療の現場で使われています。
不妊治療と黒豆茶

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画像引用:Pixabay
「不妊治療には黒豆茶が良い」と耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。
黒豆茶には、女性ホルモンと似た働きを示すイソフラボンが入っています。
また、体を温める効果や、精力をつける効果があるとも考えられています。
血の巡りを良くする力があるとされており、体の調子を整えるとも言われています。「黒豆茶の摂取によって、生理痛が軽減する」としている専門家もおり、注目している人も多くいます。
もちろん、「黒豆茶を飲んでいれば、不妊治療は必ずうまくいく」とは言えません。また、「不妊治療が実らなかった人は、黒豆茶を飲んでいなかったからだ」などとは決して断言できません。
不妊治療においてもっとも大切なのは、きちんとした医学的知識に基づいた医師の指導であり、また夫婦2人が手を携えて不妊治療に当たっていくという姿勢です。そのため、黒豆茶に過度な期待をすることはできません。
ただ、「どうせならば体に良いものを飲みたい」「カフェインの入っていないお茶をとりたい」という人にとっては、黒豆茶は心強い味方となるでしょう。
黒豆茶の購入はこちらから。
https://www.kuromame.co.jp/i/649
参考
https://www.lc-kitahama.jp/treatment/preparation/kanpoyaku.html
レディースクリニック北浜
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