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健康茶で人気の黒豆茶とルイボスティーはどちらがいいか?

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鍋谷萌子

食事関係の資格を5つ持つ、フードライターです。世界各国でグルメ旅行をしています。専門はチーズとワインとコーヒーですが、日本料理にも明るいライターです。 料理の品評・料理レシピの提供も可能。『だれでも作ることができて、ちょっとおしゃれで、少し目新しいきれいな料理』のレシピをおつくりします。

健康茶として名高い「黒豆茶」と「ルイボスティー」は、両方とも非常に人気の高いお茶です。
ここではこの黒豆茶とルイボスティーの効果と特徴、そして含まれている成分などについて解説していきます。

黒豆茶の効果と特徴

黒豆茶は、黒豆を原材料とするお茶のことをいいます。ノンカフェインであるため、どんな人にも飲みやすく、昔から愛されているものです。

黒豆茶は大豆を原材料としています。大豆に含まれている大豆イソフラボンは女性ホルモンであるエストロゲンと似た構造体をしており、美肌を作るのに役立つとされています。

そしてコレステロール値を下げ、生活習慣病を予防する効果があると考えられています。

また、黒豆茶にはミネラル(カルシウムやマグネシウム、鉄など)を含んでいます。

骨を強くしたいと考えている人や、貧血に悩まされがちな人にとっても、積極的に摂取していきたい飲み物といえるでしょう。

黒豆の香りはあるものの、比較的好き嫌いの少ない香りであるため、飲みやすいのも大きなメリットです。

なお、黒豆は大豆の一種ですが、いわゆる「黄色の大豆」とは異なり、アントシアニンを持っています。

これはポリフェノールの一種であり、高い抗酸化作用を示します。

風邪予防にも効果的なので、まさにこの季節にぴったりのお茶だといえるでしょう。

ルイボスティーの効果と特徴

黒豆茶と並んで人気のルイボスティーの効果について見ていきましょう。

ルイボスティーは膨大な種類のあるハーブティーのうちの一種で、1900年の初めのころにロシア人によって取り扱われるようになりました。

その後ルイボスティーは世界的な広まりを見せて、多くのメーカーがこれを取り扱うようになりました。

ルイボスティーもまた、黒豆茶と同じで、ノンカフェインでノンカロリーのお茶です。

豊富なポリフェノールを含み、高い抗酸化作用と整腸効果が期待できます。

便秘解消のために特に有用なお茶とされているため、胃腸の悩みを抱えている人には非常におすすめです。

また、ルイボスティーにはミネラルであるカリウムやマグネシウムも含まれています。

むくみを解消・予防してくれるカリウムはすっきりした体形を作ることに役立ちますし、マグネシウムはエネルギーの代謝に関わっています。

ちなみにマグネシウムは交感神経を落ち着かせる効果があるため、眠る前にルイボスティーを飲むことで寝付きやすくなるとされています。

シーン別に選択する黒豆茶とルイボスティー

黒豆茶もルイボスティーも両方とも健康茶として名高いものです。

では、どのように選び分ければよいのでしょうか。

基本的には2つとも、過剰に摂取しない限りは大きな問題は起こりません。

また2つとも、「これを飲みさえすれば健康になる」というものでもありません。


ただこの基本を踏まえたうえで、「妊娠中は黒豆茶の方が良い」ということはできます。

黒豆茶にもルイボスティーにも含まれているポリフェノールは、妊娠していない人にとっては有用なものです。

しかしポリフェノールを妊婦さんが取りすぎた場合、動脈管早期閉鎖(通常は出生後に自然に閉じていく動脈管が、胎児段階で閉じてしまう病気のこと。心不全などをもたらす)になるリスクが高くなるとされています。

ポリフェノールの上限摂取量

ポリフェノールの上限摂取量は明確には決められていませんが、「1日に200~300㎎程度のポリフェノールをとっていた妊婦さんの胎児に、動脈管閉塞が認められた」「1日に400㎎~1200㎎をとっていた妊婦さんの子どもに異常が見られた」という報告が、厚生労働省の資料からあがっています。

この「200㎎~1200㎎のポリフェノールとはどれくらいか」が気になる人もいることでしょう。

一般的に黒豆茶のポリフェノール量は100gで4~6㎎とされています。

対してルイボスティーの場合は、100gあたり40~120㎎も含まれています。

通常ならば体に良い影響を与えるポリフェノールが、妊婦さんにとっては逆に危険なものとなってしまうとして、国の論文でも注意喚起をしています。

なおルイボスティーは「スーパーオキシドジムターゼ」という高い抗酸化作用を持つ成分を有しているため、美肌を作りたい人に非常に適しています。

また、前述したとおり高い整腸効果を持つため、お腹の調子を整えたい人におすすめです。

黒豆茶なら丹波篠山いのうえ黒豆農園

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出典:厚生労働省「ポリフェノール含有飲料による動脈管早期閉鎖が行われた1例」p374、p377
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jshowaunivsoc/83/6/83_373/_pdf

ベビーカレンダー「黒豆茶、コーン茶など、妊娠中の水分について」
https://senmonka.baby-calendar.jp/questions/view/87388

家族の介護と健康を支える学研の情報サイト健達ねっと「妊娠中はポリフェノールの過剰摂取に要注意|注意が必要な食品をご紹介」
https://www.mcsg.co.jp/kentatsu/health-care/24206

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鍋谷萌子

食事関係の資格を5つ持つ、フードライターです。世界各国でグルメ旅行をしています。専門はチーズとワインとコーヒーですが、日本料理にも明るいライターです。 料理の品評・料理レシピの提供も可能。『だれでも作ることができて、ちょっとおしゃれで、少し目新しいきれいな料理』のレシピをおつくりします。