鍋谷萌子
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春や秋に、たくさん舞う「花粉」。これに苦しめられる人は多いのではないでしょうか。鼻のかみすぎによる痛みが出たり、目がかゆくなってしまう症状が出たり、頭痛が出たりする人も多く、非常に悩ましいものです。
この「花粉症」に、黒豆ポリフェノールが有効だという話があります。それについて見ていきましょう。
まずは知っておきたい、「花粉症」って何のこと?

画像引用:Pixabay
「日本でどれくらい花粉症の患者がいるか」ということについては、正確な数字は分かっていません。ただ、かなり古いデータにはなりますが、2008年の段階で、「花粉症全体の有病率は、約30パーセントなのではないか」というデータがあります。これは非常に狭い範囲(耳鼻咽喉科とその家族のみ)を対象としたものであるため、これがこのまま「日本人の花粉症の罹患率」とイコールになるわけではありません。
しかしながら、この「30パーセント」という数字はかなり大きいものといえるでしょう。実際、春や秋などに病院などの医療期間にかけこみ治療を受けたり、医薬品のお世話になったりする人は多いものです。
花粉症を緩和するための方法としては、「対処療法」がよく取り上げられます。薬を飲んだり鼻の粘膜を焼いたりすることで、花粉(症)をブロックするのです。これは当然効果のある治療方法です。特に「薬を飲む」という方法による治療は、患者にとっても負担が少ないものといえるでしょう。
なお、病院から処方された薬は、きちんと容量と用法を守って飲んでいく必要があります。
花粉症の症状の軽減に一番よいのは、やはり、医師の指導の元で出された薬をきちんと飲み、体についた花粉を払い落としてから家に入り、外出時にはマスクをして……という地道なやり方です。このような対処療法は、たしかに地味なものではありますが、症状を重くしないためにはとても大事なものだといえます。
ただ、そのような対処療法のひとつとして、「黒豆ポリフェノールを取り入れること」を取り上げてみるのも悪くありません。
出典:環境省「花粉症環境保健マニュアル 花粉症とは」
黒豆ポリフェノールと花粉症について

黒豆に含まれている成分に、「黒豆ポリフェノール(黒大豆ポリフェノールと呼ばれることもあります)」は、さまざまな健康効果をもたらすといわれています。そのうちのひとつが、「花粉症への対抗力」です。
黒豆ポリフェノールの含まれたエキスを飲んだ人のなかには、「黒豆ポリフェノール製品を飲んでいる時期は薬を必要としなかった」「症状が改善された」と考える人もいます。
黒豆に含まれている「健康によい成分」といえば、やはり上で挙げた「黒豆ポリフェノール」が一番有名です。しかし実際には、黒豆には黒豆ポリフェノール以外の栄養素も含まれています。たとえば、ビタミンB1や亜鉛、鉄分などです。また、必須アミノ酸のうちのひとつである「リジン」も含まれています。これらは、鼻の粘膜を、強く健康な状態にすることに役立っています。これらを摂取することで、花粉症の症状が軽くなると考えられているのです。また、花粉症だけでなく、アレルギー性鼻炎の解消にも効果的です。
このような特徴を持っているため、「黒豆(やそれを作るときに使った煮汁など)」「黒豆を使った料理」などが花粉症に効果的だといわれて着目されるようになりました。
黒豆といえば、どうしても「おせち料理に入っているもの」という印象を抱く人が多いことでしょう。
しかし実際には、春や秋のつらい時期の悩みを軽減してくれるものでもあるのです。
黒豆ポリフェノールのそれ以外の効果とは?

画像引用:Pixabay
黒豆ポリフェノールの効果は、花粉症を予防するだけではありません。
黒豆ポリフェノールは優れた抗酸化作用を持ちます。肌を美しく保ったり、病気を寄せ付けたりしないようにするために役立つものです。
たとえば、黒豆ポリフェノールを取り入れた場合、高血圧や肥満などが起こりにくいとされています。マウスに対して黒豆ポリフェノールを投与したところ、わずか1か月で内臓脂肪量が4分の3にまで減ったというデータがあります。また、高血圧などの予防効果も期待できるため、「黒豆ポリフェノールは生活習慣病予防のために使える栄養素だ」として注目を浴びています。
また、これはチョコレートのポリフェノールによる効果なのですが、これを摂取していった場合、うつ病や認知症にかかる可能性が低くなるという研究結果もでています。
このように、黒豆ポリフェノールはさまざまな効果を示すものです。また、黒豆ポリフェノールだけでなく、黒豆に本来含まれている栄養価も、花粉症対策として非常に有用です。
もちろん、「黒豆ポリフェノールや黒豆だけを食べていれば、花粉症が完治する」「黒豆ポリフェノールをとってさえいれば、病院での治療の必要もない」とまではいえません。
しかし、病院や薬での対処療法に加えていくことは有用です。
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参考文献
https://www.sankeibiz.jp/econome/news/150520/ecb1505201513001-n1.htm
出典;SankeiBiz「鬱病、認知症にもチョコレート効果 大規模実証実験でBDNF増加」
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