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【夏ギフト】お中元・お手土産を親戚に贈る理由は?

【夏ギフト】お中元・お手土産を親戚に贈る理由は?

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鍋谷萌子

食事関係の資格を5つ持つ、フードライターです。世界各国でグルメ旅行をしています。専門はチーズとワインとコーヒーですが、日本料理にも明るいライターです。 料理の品評・料理レシピの提供も可能。『だれでも作ることができて、ちょっとおしゃれで、少し目新しいきれいな料理』のレシピをおつくりします。

「夏のギフト」というと、「お中元」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
今年もお世話になったあの人にお中元を……と、お渡しするものを検討している人もいることでしょう。

ただ、そもそもどうしてこの「お中元」の文化ができたのかを正確に答えられる人はほとんどいないかと思われます。
ここではそんな人のために、「お中元を贈る理由」について解説していきます。

お中元の起源は、中国にあり

お中元の起源は、中国にあり

https://pixabay.com/ja/
画像引用:Pixabay

お中元の起源は、中国にあるといわれています。古代の中国においては、1年を、1月15日の「上元」・7月15日の「中元」・10月15日の「下元」に分ける風習がありました。また、中国に昔からあった道教(不老長寿を極めることを目的とした宗教であり、老子を開祖とする。現在も残る風水の考え方は、この道教のもの)の考え方螺で、「この日に神に捧げものをした人間は、その罪に許しが与えられる」と考えられていました。
さらにこの考え方が、インドから伝わってきた仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ。7月13日~16日までに行われるものであり、現在の「お盆」の正式名称)」と結び付けられ、「自分たちの先祖や仏様に感謝をし、供養する日」となったといわれています。

この考え方は中国にだけにとどまらず、やがて日本にも伝わってきます。日本でも「暦を分ける」という考えがあったことから、このお中元の文化は広く親しまれるようになります。日本のお中元の文化は室町時代にまでさかのぼるといわれていますが、江戸時代になると、「先祖を供養したり、神様・仏様をまつったりする行事」以外の性質も持つようになりました。

それが、「大切な人に感謝の気持ちを示したり、大切な人と一緒に食事をしたりする」という文化です。この文化は江戸時代あたりから興りはじめ、令和の時代にも引き継がれるものとなりました。

ただ、この「大切な人に感謝の気持ちを示したり、大切な人と一緒に食事をしたりする」という文化が、仏教や道教などの宗教とまったく関係がないものかというと、そうでもありません。もともと宗教においては、「集まった人たちで、神様にお供えしたものを一緒に食べる」という文化があったからです。
このように考えていけば、「供養やお祀りといった宗教行事と、大切な人に贈り物をしたり一緒に物を食べたりする文化」が合体したことは、ある意味自然なものといえるでしょう。

なぜ人はお中元に食べ物を贈るのか?

なぜ人はお中元に食べ物を贈るのか?

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画像引用:Pixabay

そしてこの、「集まった人たちで、神様にお供えしたものを一緒に食べる」という考え方は、「どうしてお中元には(一部の特例を除き)『食べ物』を贈り合うのか」という疑問への答えにもなっています。

昔から人々はお供え物を分かち合い、神様仏様とともにそれを飲食してきました。このため、たとえ実際に顔を合わせることができなくても食べ物を贈り合い、それを楽しんでほしいという考え方が根付いていったと考えられます。

ちなみに、今でも「お中元の人気ランギング」「お中元ギフトの人気順位」のなかに必ず入ってくる「ビール」もまた、文化の影響を受けているものだと考えられます。

言うまでもないことですが、お酒は、時にハレの日にふるまわれ、時に葬儀などの悲しみをまとう日にも出されてきた「特別なもの」です。そのため、この「特別なもの」であるお酒は、昔から儀礼の場ではよく使われてきました。
さらにここに、「三種の神器の登場」も関わってきます。1960年代、高度経済成長期(神武景気)のころに、日本の一般住宅の生活レベルは大きく向上しました。そのなかで、「テレビ(白黒)・洗濯機・冷蔵庫」が大きくもてはやされました。冷蔵庫の登場によって、「おいしくて冷たいもの」が家で手軽に楽しめるようになったのです。この結果、ビールやジュースなどの「冷たくするとおいしいもの」がお中元として広がっていったのです。

このような歴史を経て発展・変化していったお中元文化ですが、今も昔も、「大切な人のために」と考えて贈り合われるものだという点においては何も変化がありません。相手の喜ぶ顔を考えてお中元を選ぶ時間は、きっと特別なものとなるでしょう。

なおここでは大きく「ビール」について取り上げましたが、ほかにもお中元にぴったりのアイテムはほかにもあります。
代表的なところでは、「そうめん」です。そうめんは、「そうめんのように長くお付き合いをしたい」という願いを込めて贈られるものであると同時に、「夏場の食欲のない時期であっても、さっぱりしたそうめんならば食べられましょう」という心遣いの元で贈られるものでもあります。ちなみに、「お中元にそうめんを贈る」という風習は、非常に古い時代からあったと考えられています。

丹波篠山いのうえ黒豆農園でも、お中元にぴったりの、黒豆を使った手延べそうめんを取り扱っています。ぜひ利用してみてくださいね
https://www.kuromame.co.jp/i/1509

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鍋谷萌子

食事関係の資格を5つ持つ、フードライターです。世界各国でグルメ旅行をしています。専門はチーズとワインとコーヒーですが、日本料理にも明るいライターです。 料理の品評・料理レシピの提供も可能。『だれでも作ることができて、ちょっとおしゃれで、少し目新しいきれいな料理』のレシピをおつくりします。