鍋谷萌子
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「腎臓結石」という病気をご存知でしょうか。これは非常に強い痛みをもたらすものであり、多くの人の健康と健全な生活を損なうものです。
ここではこの「腎臓結石」を取り上げて、「腎臓結石とはそもそも何か」「腎臓結石を予防するにはどのような食品を取ったらいいのか」「腎臓結石の予防にはどのような栄養を摂取するのがいいのか」について解説していきます。
始めは痛みがなくて、いきなり痛みが発生するのが腎臓結石の恐ろしさ

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腎臓結石とは、尿中に含まれているシュウ酸などが高濃度の状態になることで起きる病気です。このシュウ酸がカルシウムとくっつくことで石のような状態(結晶化)になります。
この石は、腎臓の中にあるときには何の痛みももたらしません。そのため、健康診断などで「結石があります」といわれても、特に対応することなく過ごしてしまう人も多くいます。
ただこの結石がひとたび尿管に落ちると、突然、急激な痛みがおきます。下腹部などがいきなり痛み出すため、この時点で病院にかかる人も多く見られます。
この結石は、小さいものならば、尿とともに排出されます。しかし腎臓結石の影響で腎臓の機能が悪くなっていた李、尿が上手く出せなかったりした場合、結石を外に出すことができなくなります。
このような状態になった場合、体内にある結石に対して体の外から衝撃派を与えて結石を小さなサイズに砕く必要があります。小さなサイズになったやがて尿と一緒に排出されることになりますが、腎臓結石がある場合は排尿時にも強烈な痛みが襲ってくることもあります。
腎臓結石とアルコールの関係

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腎臓結石を予防するためには、まずは「水分の積極的な摂取」が求められます。お茶などに代表される水分を、日ごろから積極的に取ることで、腎臓結石を予防できます。
ただし、ビールなどのアルコール飲料は逆効果です。たしかにビールは「水分」であり、利尿作用を持つものでもあります。しかしビールを飲み続けていると、飲み終わった後に逆に抗利尿作用(体から水分が失われることを避けるために、排尿を抑制しようとする働きのこと)が起きるため、結石が作られやすくなるといわれています。
また、「アルコール摂取量が多いと、腎臓結石になりやすい」という報告もされています。特に、毎日大量のアルコールを長期間にわたって飲み続けている場合、さらに危険性が増すと考えられています。
このため、腎臓結石の予防を考えるのであれば、アルコールの過剰摂取を避けることが重要です。そのうえで、多くの水分を取り、腎臓結石の予防に効果的だといわれている食品を摂取し、適度な運動をしていくことが重要です。
腎臓結石を予防するための食事について

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ここからは、「それでは、どのような食品・栄養を取れば腎臓結石を予防できるか」について見ていきましょう。
腎臓結石の予防には、カルシウムを積極的に取っていくことが重要です。
以前は、「カルシウムを摂取すると、腎臓結石が起きやすくなる」と考えられていましたが、現在は「カルシウムは、腎臓結石の原因となるシュウ酸と結びつく。そしてカルシウムと結びついたシュウ酸は、便というかたちで排出されるため、尿の中にシュウ酸がとどまり続けることがなくなる」と考えられるようになりました。
つまり現在の考え方では、「腎臓結石予防のためには、カルシウムは積極的に取った方がよく、シュウ酸を含んだ食べ物は摂取に慎重になるべきである」となっているということです。
なお、「脂肪の取りすぎ」には注意が必要です。取りすぎた脂肪は、腸の中でカルシウムと結びついてしまいます。そうなると、本来はシュウ酸と結びつくはずだったカルシウムの量が足りなくなり、シュウ酸が残ってしまうことになります。この残ったシュウ酸は腎臓結石を引き起こす原因となってしまうので、脂肪の取りすぎには注意しなければなりません。
腎臓結石予防の働き手として活躍する「カルシウム」は、牛乳に非常によく含まれています。コップ1杯(200ミリリットル)の牛乳には220ミリグラムのカルシウムが含まれています。また、100グラムのヨーグルトには120ミリグラムの、1切(20グラム)のプロセスチーズには126ミリグラムのカルシウムが含まれています。
成人1人1日あたりのカルシウムの摂取目安量は、男性でおおよそ750ミリグラム程度、女性で650ミリグラム程度ですから、乳製品を積極的に取っていけば、この数値は簡単にクリアできるでしょう。
乳製品と並んで取りやすいのが、「豆類」です。大豆から作られた豆腐や納豆、厚揚げなどは、非常に多くのカルシウムが含まれています。たとえば厚揚げは、2分の1枚(100グラム)で240ミリグラムものカルシウムを摂取することができます。
大豆の一種である黒豆も、もちろん例外ではありません。黒豆は「黒大豆」とも呼ばれるもので、大豆同様、多くのカルシウムを含んでいます。腎臓結石の予防を考えるのであれば、黒豆製品の積極的な摂取がおすすめです。特に黒豆茶は、黒豆の栄養素と、「水分」の両方を一度に摂取できる優れものです。
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