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【フードコーディネーター監修】二日酔い防止策と早く治す食べ物と飲み物

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鍋谷萌子

食事関係の資格を5つ持つ、フードライターです。世界各国でグルメ旅行をしています。専門はチーズとワインとコーヒーですが、日本料理にも明るいライターです。 料理の品評・料理レシピの提供も可能。『だれでも作ることができて、ちょっとおしゃれで、少し目新しいきれいな料理』のレシピをおつくりします。

お酒をたしなむ人のなかには、翌日の二日酔いに悩まされたことのある人も多いのではないでしょうか。

つらい頭痛や気持ち悪さ、なかには嘔吐などの症状に悩まされたことのある人もいるかもしれません。

今回はそんな人のために、二日酔いを防ぐための方法や、二日酔いに効果的な食べ物・飲み物について解説していきます。

適量を守ることの重要性

二日酔いは、摂取したアルコールの量が多いときになるものです。

アルコールは体内に入るとアセトアルデヒドという成分になり肝臓で分解されるのですが、大量に飲みすぎると肝臓の分解能力を超えてしまいます。

そして残ったアセトアルデヒドが、頭痛などの不快な症状をもたらす原因となるのです。

このような状況に陥ることを避けるためには、飲酒量をコントロールすることが重要です。

アルコールの分解能力は個人差があるため、「自分にとっての適量」をしっかり把握しておくことが必要です。

ちなみに厚生労働省では、「健康で節度ある飲酒」として、1日の純アルコール量の平均を20gとしています。

これは7%缶チューハイ350ml、5%ビール1本程度です。

飲む前の準備がカギ

「〇〇を食べれば、絶対に二日酔いにならない」

「〇〇さえしておけば、どれだけお酒を飲んでも平気」

ということはありません。

「これさえ食べれば、すべてのアルコールが体外に排出される」という魔法の食べ物・飲み物はないからです。

ただ、飲む前にしっかり準備をしておくことで、二日酔いを予防することができます。

まず、飲む前には必ず胃に食べ物を入れておきましょう。

いわゆる「すきっ腹」の状態でアルコールを飲むと、アルコールが吸収されやすくなり、二日酔いになりやすくなります。

「食べてから飲む」「食べながら飲む」を意識することが重要です。

特に水分の摂取は、意識して行う必要があります。

お酒を飲む際は、チェイサーとして水やお茶をお酒と交互に飲むようにします。

アルコールの代謝に関係する肝臓の働きは、その時々の体調の影響を色濃く受けます。

熱が出ていたり、疲れていたり、睡眠時間が足りていなかったりする状況では、肝臓もきちんと働くことができません。

飲む前は体調を整え、また体調の悪いときはお酒は控えましょう。

なお、下記で紹介する「二日酔いに効く食べ物・飲み物」のなかから、特に「飲む前」に摂取すると良いものを把握して、事前にそれを取り入れておくのもおすすめです。

二日酔いに効く食べ物と飲み物

最後に、二日酔いに効く食べ物と飲み物について紹介していきます。

うこん

うこんは二日酔いに効果があるといわれているものです。

うこんには胃腸の調子を整える効果や、肝臓の働きをサポートする効果が期待できるからです。

現在はコンビニでもうこんのドリンクが売られているので、これをとるとよいでしょう。

ちなみにうこんのドリンクは、「飲む前」に飲むことで効果を示すといわれています。

飲み会に行く前に摂取するようにしてください。

あさりやしじみ

あさりやしじみには、ミネラルやタウリンなどが含まれています。

タウリンはアルコールの分解を進める酵素の働きを支援してくれるもので、頼りになるサポーターです。

また、しじみに含まれるオルニチンは、アセトアルデヒドの上昇を抑えるお役立ち成分です。

あさりやしじみの味噌汁はお酒の席で出てくることもありますが、可能ならば飲酒を始める前に飲んでおきましょう。

トマト

「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざもあるトマトは、栄養が豊富なうえ、アルコールの分解を助けるリコピンやビタミンCなどを大量に含む野菜です。

また、たんぱく質を多く含むチーズとの相性も良いので、トマト×モッツァレラチーズ×オリーブオイル×バジルで作る「カプレーゼ」のかたちで楽しむのもよいでしょう。

黒豆

意外に思われるかもしれませんが、黒豆もまた二日酔いに効果があるものです。

これは論文のかたちでも発表されています。

アルコールを摂取させたラットに対して黒豆ポリフェノールを摂取させたところ、血しょう中のエタノールやアセトアルデヒドの上昇があきらかに抑えられたという研究結果が発表されています。

上では「しじみにはオルニチンが含まれていて、これがアセトアルデヒド上昇を抑える」としましたが、黒豆はそのオルニチン以上の効果を示します。

また、10時間後では、アルコールの代謝に関わる酵素の活性が、黒豆ポリフェノールを摂取していない群の2倍近くにもなっているという研究結果が出ています。

なおこのデータでは、同時に、「アルコールの代謝を促進させる成分としてオルニチンがあるが、黒豆ポリフェノールはそのオルニチンよりも効果がある。

さらに、黒豆ポリフェノール単体よりも、黒豆ポリフェノール+オルニチンのダブル摂取の方が効果がある」と示されています。

そのため、アルコールを摂取するときには、黒豆としじみと両方を食べる、というのが良いかもしれません。

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出典:

フジッコ「-第67回 日本栄養・食糧学会大会-

黒大豆ポリフェノールのアルコール代謝促進作用を発表」

https://www.fujicco.co.jp/corp/upload/rd_20130522_2.pdf
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鍋谷萌子

食事関係の資格を5つ持つ、フードライターです。世界各国でグルメ旅行をしています。専門はチーズとワインとコーヒーですが、日本料理にも明るいライターです。 料理の品評・料理レシピの提供も可能。『だれでも作ることができて、ちょっとおしゃれで、少し目新しいきれいな料理』のレシピをおつくりします。