鍋谷萌子
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大豆レシチンの健康効果と副作用を解説
大豆には数多くの成分が含まれていますが、「大豆レシチン」もまた、そのうちの一つです。ここで大豆や卵黄に含まれる「レシチン(および大豆レシチン)」について取り上げて、健康への作用や副作用について解説していきます。
そもそも大豆レシチンとは?
大豆レシチンとは、大豆を由来とする成分の一種を指します。大豆レシチンを知るためには、まずは「レシチンとは何か」を知らなければなりません。
レシチンは、食事・食材から摂取することができる脂質のうちのひとつです。このレシチンは人間の体に必要な成分のうちのひとつであり、非常に重要なものです。
レシチンは、免疫機能に良い影響を与える可能性があると考えられています。
ネズミを対象とした研究では、レシチンを投与したネズミは白血球の活動が2倍以上になり、かつ糖尿病のネズミの場合はリンパ球の数が倍近くにもなったとされています。これはネズミを対象とした実験ではありますが、人間にとっても応用が利くのではないかと考えられています。
また、レシチンは、動脈硬化を予防したり、肝臓の動きを活発化させたりする効果も期待できます。ちなみにレシチンはそれ自体が脂質のうちの一種ですが、脂質の代謝に関わる成分でもあるため、脂肪肝などを予防する力もあります。
加えて、レシチンの意外な効果として、「美肌効果」があります。レシチンは血行を良くしたり、「美肌のビタミン」として知られているビタミンAやビタミンEの吸収をサポートしたりするという効果も持っています。
なお、まだ研究途上であり、懐疑的な見方をする研究者もいますが、レシチンは、人間にとってもっとも重要な部分である「脳」に働きかける効果があると考える研究者もいます。
アルツハイマー型の認知症が起こる原因として、脳内神経伝達物質アセチルコリンの分泌量が減ることが挙げられますが、レシチンはこのアセチルコリンの構成要素を作り上げる構成要素です。つまり、レシチンがなければアセチルコリンを作ることが難しくなり、そしてアセチルコリンの量が減ればアルツハイマー型の認知症になりやすくなるということです。
このように、大変有用なレシチンですが、摂取しすぎによる重篤な副作用は確認されていません。
一応、「サプリメントとして1日30g近くを、1か月半飲み続けると腹痛などが起きる可能性がありますが、神経質になりすぎる必要はないでしょう。
なお、レシチン自体の問題とまでは言い切れませんが、「大豆由来のレシチン(大豆レシチン)を大豆アレルギーの人が、卵由来のレシチン(卵黄レシチン)卵アレルギーの人が摂取した場合、アレルギー反応が引き起こされる可能性が否定しきれない」とされています。
そのため、これらのアレルギーを持っている人に関しては、少し注意が必要かもしれません。また、重篤なアレルギーを持っている人・体に異変が出た人は、かかりつけ医師に相談してください。
出典:
教えて!!慎太郎先生「大豆などに含まれる脂質の一種レシチン 期待されるさまざまな効果」
https://www.rakuten.ne.jp/gold/pycno/special/lecithin.html
公益財団法人長寿科学振興財団「レシチン・コリンの効果と摂取量」
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/lecithin.html
食品安全委員会「食品安全関係情報詳細 米国食品医薬品庁(FDA)、大豆由来レシチンの表示に関する業界向けガイダンスを公表」
https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu01400820105
どんな食品やサプリに使われている?大豆レシチンの身近な例

大豆レシチン大豆を由来としていて、乾燥→粉砕→蒸留→粗油(未精製の油のこと)化→乾燥……などのいくつもの工程を経て作られるものです。
大豆レシチンはそのまま「大豆レシチン」としてサプリメントに加工して売られることもありますが、乳化剤(本来は交じり合わないはずの水と油をなじませる作用を持つ成分)としての力も強いため、お菓子作りの分野でも使われています。
また、私たちにとってなじみ深いマーガリンも、植物由来の乳化剤であるこの大豆レシチンを、食品添加物として利用しています。
「大豆レシチンを摂取すること」を直接的な目的としなかったとしても、私たちは日々の何気ない生活のなかで、大豆レシチンを摂取している可能性が十分にあります。
大豆レシチンは、一般的な黄大豆はもちろん、大豆を加工して作られた納豆や豆腐などにも含まれています。そのため、意識してこれを摂取するとよいでしょう。
また、「黒豆煮」もおすすめです。黒豆は大豆の一種であるため、当然大豆レシチンも一緒に摂取することができます。
そのうえ黒豆煮はアントシアニンも一緒に摂取できます。
なおアントシアニンとは、自然界の植物などに含まれている色素であり、目の健康を保ったり、糖尿病やがんのリスクを下げてくれたりするといわれている成分です。
ブルーベリー由来の印象が強い人も多いかと思われますが、黒豆の「黒色」もまた、このアントシアニンからきているのです。
黒豆煮は家で作ってもおいしいものですが、時間がかかるので、買い求めるのが便利です(量やパッケージバリエーション、豊富にあり)▶https://www.kuromame.co.jp/i/0608
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